一人で祭りを見ているホーエンハイムに声をかける、若い頃のピナコ。
そこに、小さな女の子が踊ろうと声をかけるが、ホーエンハイムは一人で踊ってくるといいと断る。
結局、ピナコが助け舟を出して、女の子は他の子供達の元へ。
その女の子を見送り、ピナコはエド達が人体練成を考え始めたのは、あれ位の年頃だったと呟く。
親として何か言ってあげれば良かったと言うピナコに、ホーエンハイムは言葉などかけたところで、償わなければならない現実に変わりは無い。罪は罪だと。
何故誰にも言わなかったのかと問うピナコに、言った所で何か変わっていたのかと。
何度も同じ過ちを繰り返し、逃げるしかない非力な姿を見てきたと言うホーエンハイム。人間はとても脆いと。
人には最強の盾も最強の矛も無い。そのくせ、些細な事に直ぐに捕らわれ立ち直れなくなる。
そんなやつらがホムンクルスに対し、何が出来るのかとホーエンハイム。
ピナコは、それでも諦めない、何度でも向かっていく、そしていつかはと。
そして、エドやアルや皆が居なくなってしまってもいいのかと問う。
そこにもう一人のホーエンハイムが現れピナコの顔をはぐと、現れたのはホーエンハイムの顔。
弱いままの人間の姿が変わるのかと問われ苦しむホーエンハイムの前に、今度は幼い頃のトリシャが現れる。
弱いから死があるから、生きようとあがいて人は強くなれる。
それでも心が迷うなら、リゼンブールでの日々を思い出してと、ホーエンハイムの手を握る。
そして、ホーエンハイムは目覚め、再び歩き出すのでした。
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