![]() | 半夏生―東京湾臨海署安積班 (ハルキ文庫) 今野 敏 角川春樹事務所 2009-02 by G-Tools |
銃を持った犯人を追い詰める安積達。
でも逃げられてしまい、犯人は本庁に連れてしかれてしまう。
そしてまた事件が起こり、女性が殺害される。
被害者は社長を務める横谷美津江。
安積達が現場検証をしていると、突然拡声器で横谷に呼びかける女性・太田登場。
安積と水野は事情を聞きに行くが、関係ないと素っ気無い。
横谷が亡くなった事を話すと、太田は神様も捨てたもんじゃないと言い出す。
太田と横田には、1ヶ月ほど前に、ゴミ捨ての事で喧嘩になったらしく。
それからしばらくして、拡声器攻撃が始まったと。
村雨と桜井は、ホストをやっている横谷の息子の元へ。
安積は偶然、路上ライブを聞いている太田と遭遇。
安積は太田の荷物を持って家まで送り、世間話をする。
そして翌日、安積が神南暑へ行くと、そこには太田の姿。安積が話しかけると、太田は自分が横谷を殺したと。
事情聴取が始まり、太田はお金が欲しかったからと。
お金は使ってしまい、放置されていた財布からは太田の指紋も見つかった。
でも安積は、もう一度調査をし直す事に。
太田が自分の息子が他所に行ったと言っていた事も、気にかかるようで。
安積は、路上ライブで太田と話していた、女性の元へ話を聞きに行く。
でも以前、太田の荷物を持った事があるだけで、友達と言うわけではないらしい。
太田の息子の元へ行って話を聞くと、太田は夫が亡くなった後、生命保険を隣の男の為に使ってしまったとの事。
太田はその男に、何だかんだとお金を取られていたようで。でもその男は、肝臓がんで太田の部屋で死んでしまった。
そして、安積達は路上ライブをやっている男性の元へ。
突然逃げ出す男を捕らえるが、金は盗んだが殺しはやっていない、子供が生まれるのでお金が欲しかったと言う。
たった一度荷物を持ってもらっただけの相手を、庇ったりしないと言い張る太田。
でも実際は、男性がお金を盗んでいる場面を目撃した太田は、投げ捨てられた財布に自分の指紋をつけたようで。
あの2人と自分では命の重さが違うと言う太田に、命の重さは皆同じと安積。
横谷を殺したのは、横谷の息子だった。
彼女との結婚を報告に行ったが、彼女を侮辱するような事を言われて、思わず突き飛ばして死なせてしまった。
太田の元へ行った安積は、息子が孫を連れて顔を出そうと思っていると、村雨が言っていた事を告げる。