![]() | トライアングル 新津 きよみ 角川グループパブリッシング 2008-09-25 by G-Tools |
1984年、少女が殺害される事件が起こり…そして15年後、時効が成立。
その後、医者の郷田はフランスに渡り、国際刑事警察機構本部の刑事になったと。
日本から来たサチという女性のツアーガイドになりすます郷田。
サチは話が違うと拒否するが、強引に案内。
コートの中に服を着ていなかったとの事でw、取りあえずはショップへ連れて行く。
何だかんだで、郷田はサチを案内する事に。
案内が終わり、サチは郷田に貴方で良かったと告げる。
「俺達はいつか、再会する」
そして、刑事の黒木の前に、郷田が現われる。
黒木の父親が出世頭だった為に、比較されて黒木は余りいい気分はしていない様子。
始末書を書いていた黒木に、非通知で電話がかかって来る。
「あの事件は、まだ終わっていない」
資料室で何かの資料を持ち帰ろうとしていた郷田。
その現場を黒木に咎められ、郷田はその場を去って行く。
怪しい携帯電話の内容を思い出し、告げられた事件番号の資料を探し出す黒木。
すると出てきたのは、葛城佐智絵事件の資料だった。
そして、その事件には、黒木の父親も捜査に関わっていたのだった。
その事を上司に報告するものの、相手にするなと言われる。
郷田にも話を振るものの、郷田も乗り気では無いようで。
「どちらにしろ、時効が成立した事件ですよね?罪は、消えてしまった」
郷田の資料を入手する為に、黒木は渋々合コンに参加。
そして、黒木は父親の信造を訪ねて行き、葛城佐智絵殺害事件の事を訊ねる。
捜査資料を見せてもらおうとするが、拒否される。
そこで、黒木は郷田が葛城佐智絵と同じ小学校に通っていた事を話す。
日本に戻ってきていたサチ。
電話で話していた友人の前に、男が現われ、葛城佐智絵殺害事件の事を聞いてくるのだった。
黒木は郷田の家を訪ねて行く途中で、妹の唯衣と遭遇。
葛城佐智絵事件の事を調査していると、近づくのだった。
郷田は同級生の富岡に会い、葛城佐智絵事件の記事を見せて欲しいとお願い。
その際に、事件の第一発見者である堀米が、今は社長になっている事を知る。
そして、郷田は堀米に会い、預かっている原稿を読ませてくれるよう頼む。でも、断られると。
別れ際に、堀米は郷田に、近々富岡の原稿が本になる事を教えるのだった。
その夜、堀米は殴られ、原稿を盗まれてしまう。
黒木は小学校当時の話を聞く為に、堀米の元へ行く。
葛城佐智絵を最初に発見したのは自分だった事を、堀米は話す。
そして、事件の翌日から、郷田は2週間程学校を休んでいた事。
その事件に纏わる本を出版しようとしていたが、原稿が盗まれた事を話す。
帰った黒木は、自分の机を探っている郷田を発見w
葛城佐智絵殺害事件の資料を探していた事を察しているが、その資料は黒木が持っていたと。
「貴方は25年前にあった事件を調べているんじゃない。知られたくないだけじゃないですか?」
「葛城佐智絵を殺したのは、当時、彼女の隣の席に座っていた郷田亮二。貴方じゃないんですか?」
でも、郷田は時効で罪は消えたと言い捨てる。
「人を殺した罪は消えない。消す事なんて出来ない」
「俺が罪を償わせてみせます」
そして、同窓会が行われ、郷田も参加。その会場に、サチが現われるのだった。
自分の事を知っていたのか、郷田に尋ねるサチ。
他の同級生にサチの事を聞かれ、郷田は葛城佐智絵と答える。
「生きてたんだよね。25年前、俺等のクラスに居た、あの葛城佐智絵。あの日殺された葛城佐智絵は生きている」
「そう。殺されてなんかいない。私は生きている。私は、葛城佐智絵です」
一方、葛城佐智絵の家を訪ねていた黒木。
そこで、葛城佐智絵が生きていると、母親に言われるのでした。