![]() | チーム・バチスタの栄光 海堂 尊 宝島社 2006-01 by G-Tools |
手術を止める為に、高階に連絡を入れるよう藤原に頼む田口。
桐生にも止めるよう訴えるが、聞き入れて貰えず。手術室への入室も、禁じられるのだった。
そして、ケース33の手術が始まってしまう。
仕方なく観覧室から手術を見守る田口。
心臓が再鼓動する事無く時間が過ぎ、その頃、白鳥はようやく病院に到着。
チームバチスタ以外の人間を、手術室から追い出すのでした。
もう一度心臓を開くよう、桐生に命じる白鳥。
解剖なら、遺族の許可を取らなくてはならない。その許可は白鳥が取ると。
その間、誰も手術室から出ないよう見張る事を、田口に言いつけるのでした。
「ここに居る全員が容疑者だからね」
遺族に許可を取りに行く白鳥。でも、遺族は応じようとしない。
白鳥は土下座して、遺族に懇願。田口が見張っているはずの桐生も現れ、頭を下げるのだった。
「もう一度開けば分かるはずだよ。再鼓動しない原因も、誰が犯人かも」
遺族から許可を貰い、心臓を開く桐生。だが、何も分からないと…。
完全にキレた垣谷に、白鳥は殴られてしまう。
「結局、口だけで何も出来ないのか」
鳴海にも挑発され怒る白鳥を、田口が手術室の外に押し出す。
バラが犯行予告らしい事を、白鳥に告げる田口。
バラと怪文書は同じ人間がやったと思う事を白鳥に打ち明けるものの、誰に目星をつけているからは話す事は出来ず。
遺体を傷つけずに身体の中を調べる方法があるという白鳥。
「グッチー、今度は代わりに殴られてくれる?」
田口は了承し、白鳥と一緒に、再度手術室へ。
「AIっていう検査をします」
遺体を画像で診断して、死因を調べる方法らしい。遺族の了承も得たと。いつの間にw
「垣谷先生だって、知りたいですよね。どうして術死が続くのか。桐生先生だって、知りたいって仰ってましたよね。僕も知りたいです。本当の事が」
垣谷が反対するものの、直美や鳴海が同意し、白鳥は病院長も許可を取ってくれたと言いますが…。
まだ病院長の許可は取ってないようですねw
放射線科に入ろうとする田口と白鳥を、黒崎教授が邪魔しようとするが、そこに高階が登場。
田口と白鳥の言葉に押されて、許可を出してくれるのだった。
遺体はMRIにかけられ…異常は無いかと思われた所に、白鳥が何かを発見。
そして、一同は手術室へ…白鳥は、結果をチーム・バチスタに報告する。
何だかんだと説明がありましたが、犯人は氷室。
「もう少し早く気付いても良かったのに」
予告のバラも怪文書も、氷室の仕業だったと。
子供が術死しなかったのは、殺さなかったのではなく、殺せなかったと。
犯行に必要な道具を、使えなかったからのようで。
白鳥に連れて行かれる氷室に、何故5人も殺さなくてはならなかったのか問い詰める田口。
「全員僕がやったなんて、いつ言いました?術死は続く、これからも。犯人は他にも居る。その中にね」
チーム・バチスタの面々を指差す氷室。
「オペ室の殺人者は僕だけじゃない」
「結局、僕は誰の力にもなれませんでした」
患者を守れなかった事や、氷室に罪を重ねさせた事を、悔いる田口。
一方、氷室が逃亡してしまうのでした。
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